ジスロマックとは主に細菌による感染症に効果を発揮するお薬です。マイコプラズマなどの空気感染症からクラミジアといった性病にまで使われる万能薬ともいえる存在。どういったメカニズムなのでしょうか?

ジスロマックはマクロライド系の抗生物質

カビなどの微生物によってつくられた物質で、他の微生物の増殖を阻害するような作用をもたらすものを抗生物質と呼んでいます。こうした抗生物質として有名なのは、世界ではじめてアオカビからつくられたペニシリンと呼ばれるもので、この系統につらなる抗生物質はペニシリン系抗生物質として、現在でも幅広く医薬品として用いられています。
抗生物質が主に用いられるシーンを考えると、細菌感染による肺炎の治療や、ウイルス感染によるかぜの際の二次感染防止、その他細菌感染にともなう皮膚の炎症の治療といったものなどがあります。しかし、こうした病気を引き起こす病原性微生物にはさまざまな種類があり、同じ細菌でさえも構造が異なるものがみられます。
ペニシリン系の抗生物質は、人体の細胞には存在しないもので、細菌の細胞にのみ存在している、細胞壁の合成を阻害することをもって、病気の治療目的を果たしていますが、たとえば細胞壁のないマイコプラズマのような病原性微生物には、まったく効果がないということになります。
そこで開発されたのが、マクロライド系とよばれる別の系統の抗生物質であり、その代表格としては、ジスロマックのような医薬品が挙げられます。ジスロマックは、ブドウ球菌、連鎖球菌、肺炎球菌などの細菌にも効果がありますが、マイコプラズマのような細胞壁をもたない病原性微生物に対しても効果があり、細胞がもっているタンパク質の合成を阻害する作用があります。ジスロマックは、特にマイコプラズマ肺炎のような呼吸器系統の感染症の治療のためによく用いられており、通常は決められた錠数だけを短期間経口服用するだけでよいとされています。なお、ジスロマックは通常は医師の処方箋が必要とされる処方箋医薬品に指定されています。

驚くべき作用時間の長さ

ジスロマックはジェネリック医薬品で一般名はアジスロマイシン水和物で、細菌を殺す抗生物質です。
のどの痛みや気管支炎、風邪などに処方されます。
また尿道炎や淋菌といった性感染症にも適応されます。
使用量としては500mgを1日1回3日間服用され、尿道炎などには1000mgを1回経口服用されます。
小児用には体重に応じて使用量が変わってきます。
副作用はあまりありませんが、吐き気や下痢などの胃腸症状が現れることがあります。
発疹や発熱などが現れた場合はすぐに医師に連絡してください。
重い副作用としては動機や息苦しさ、めまい、または肝臓の機能が悪くなることがあります。
以上が従来の服用方法でありましたが、2009年1月21日にジスロマックSR成人用ドライシロップ2gが製造承認されました。
薬自体はそれ以前から使用されてはいましたが、特徴としては1回だけの飲みきりタイプであることです。
これまでのジスロマックは1日1回3日間で7日間効果が持続することに対し、今回承認されたジスロマックSR成人用ドライシロップは1回服用するだけで7日間効果が持続するようになりました。
それは病的組織を標的に集中して薬の効果をだす技術が開発されたからです。
メリットとしては自己中断がないこと、続けて服用しなければならない負担がないことが挙げられます。
なおかつ従来のジスロマックと同様の効果が得られるということです。
ただし副作用に関しても少ないですが同じように現れることがあります。
他の薬の飲み合わせにもご注意ください。
事前に医師や薬剤師にご相談下さい。
ジスロマックと違う点では食事の影響を受けやすいので食後2時間以上経過してから服用し(食間)服用後は2時間以上食事は控えてください。

抗生物質に抵抗を持ち始めた菌たち

感染症の治療に使われる抗生物質や合成抗菌剤の進歩はめざましく、ペニシリン発見時と比べると桁違いの効力を持つ成分が数多く開発され治療に使われています。

それなのに現実には感染症は無くなりません、古くからの疾病も依然として人々を苦しめています、医薬品は飛躍的に進歩して菌を圧倒できるはずなのに何故根絶できないのかと不思議に思う人もいるでしょう、それには理由があります、菌が耐性を持ったからです。

医薬品が進歩するとそれに抗うかのごとく菌が耐性を持って効かなくなります、そこで人間は更に効力を増した新薬を開発するのですが菌はまたもその新薬に耐性を獲得するといったイタチごっこが続いているのです。

成分名アジスロマイシンを成分としたジスロマックも似たような状況下に入りつつあります、大変優れた医薬品なのですが耐性菌の出現でこれからは効き目の悪い場面も目立ってくるでしょう。

菌がジスロマックへの耐性を獲得する背景には安易な処方と中途半端な使用などがあります、それを避けるには医師はジスロマックが最も適していると思われる場面でのみ使用し、患者は医師の指示通りのサイクルと量を決められた期間きちんと服用するように努めなくてはなりません。

また、何かの感染症のようだからとジスロマックが適しているのか不明なまま医師の診断無しに個人輸入で購入したものを服用し、完治していないにもかかわらず症状が軽くなったので治療を止めてしまうという誤った判断は耐性菌を生む格好の状況となりますので個人の判断で服用するのは慎むべきです。
性病 薬で有名なジスロマックは大変優れた医薬品です、正しく使用してこそ最大限の効果を発揮します、耐性菌の出現を許さぬように注意しましょう。